スイスといえばアルプスの山々だが、家族でユングフラウを登った。登ったといっても自分の足ではなく、登山電車で一気に登ったので偉そうな事は言えない。家族は初めてのアルプスなので、はしゃいでいたが登るにつれ、どうも頭が痛くなって来た。頂上について洞窟の中から外へ出て素晴らしい眺めも、皆には楽しい出来事だっただろうが、私は高山病で居ても立っても居られない状態だ。皆は少し下の方へ行くと氷河の上に出られるというのでどんどん行ってしまう。う〜〜〜、私はもう帰りたい。
帰りの電車に乗って少し下ったら、嘘の様に高山病の症状が無くなった。さてまた来ようかな!!!

ゲシュネッツェルテス

チューリッヒの名物料理に「Geschnetzeltes=子牛とマッシュルームのクリーム煮」という料理がある。私個人の意見ですがチーズフォンジュ同様、スイスで一番好きな料理です。
何処のレストランでも食べる事は出来ますがZunfthaus zur Zimmerleutenツンフトハウス・ツァー・ツィンマーロイテンで食べたゲシュネッツェルテスが美味しかったですね。このレストランの建物自体はチューリヒ州の文化遺産にも指定されおり、1459年から大工職業組合(ギルド)が所有していたもので。特に1708 年に作られた3階の「ツンフト広間 ( Zunftsaal ) 」には丹精込めた内装が施されていた素晴らしいレストランです。残念ながら300周年記念を目前にして屋根裏部屋の配線の漏電による火災で焼失してしまいました残念です。
料理は仔牛の細切りとシャンピニオン、生クリームだけのシンプルな料理ですがスイスの生クリームは非常に美味しく、ミルクチョコレートはスイス人が作り上げたもので、ミルクの美味しさは定評があります。日本で作る場合は少し肉汁(グラスビアン)を加えるといいかもしれません。
付け合せはもちろん『レシュティ(レーシュティ)Rosti』(スイス風ハッシュドポテト)ですね。

チーズ・フォンジュ

スイスといえば「チーズ・フォンジュ」というくらい有名な料理ですが、今でもチーズ・フォンジュは家庭料理です。しかし旅行者にはスイス=チーズ・フォンジュということで観光地のレストランでは人気のメニューです。寒くなった今が身体を温め、栄養補給できるチーズフォンジュをどうぞ。
200g エメンタールチーズ
400g グリエールチーズ
300cc 辛口白ワイン(ファンダン Fendant)を使用
3tsp 片栗粉(コーンスターチ)
キリュシュ・ワッサー、ニンニク、塩、白胡椒、ナツメッグ
1kg フランスパン(適量)
<作り方手順>
鍋の中をまんべんなく、ニンニクを擦り付ける。
辛口白ワインを入れて、火にかける。
沸いたら、煮溶かしやすいように、小さめに切ったチーズを入れる。
良く煮溶けたら、片栗粉をキルシュ・ワッサーで溶いて、濃度を付ける。
さらっとした濃度が付いたら。塩、白胡椒・ナツメッグ少々を加える。
フランスパンは、固い皮が付くように大きいサイコロ状に切っておく。

アルペンマカロニ

スイスの家庭料理にはイタリア語圏があるのか、パスタ類も良く使われる。その中の一つに『アルペンマカロニ』があるのだが急に思い出したように食べたくなるのだ。
作り方はいたってシンプルだが、人によっては随分と違いがあるようだ。
材料はマカロニ、チーズ(グリエール、エメンタールチーズ等)小さく切ったジャガイモ、玉葱のスライスを茶色く炒めたもの。人により生クリームまたは牛乳、または両方を使用。アップルソースが添えられる。
これだけなのであえて作りかたを書かなくてもお分かりだろうが、それだけシンプルな料理です。
私がスイスに住んでいた時のそこのシェフのレシピはアルデンテのマカロニ、小さめに切ったジャガイモが同時にあがるようにボイルし合わせる。その間にオニオンスライスをこげ茶色になるくらい良く炒め、チーズもすり卸しておく。
マカロニ・ポテトを深皿に敷き、チーズを振りそれを交互に繰り返す。一番上にはたっぷりと炒めた玉葱を載せて出来上がりです。スイスでは熱い生クリーム合えて出す事もあり、それを牛乳だけで作ることも
有ります、またその両方の場合もあります。付け合せにはリンゴをすりおろした甘いソースを混ぜて食べるのですが、お好みで召し上がってください。我が家ではクリーム和えしないシンプルな『アルペンマカロニ』です。

地球はいよいよ温暖化か?

2007年から2008年の間で、スイスにある88の氷河のうち82が後退した。2007 年の冬は記録的な降雪量があったが、夏には気温が異常に上昇した。「2007年冬から2008年冬の期間でも氷河の後退は明白な事実として証明された」とチューリヒ連邦工科大学 のアンドレアス・バウダー教授は結論した。例えばツェルマット近辺のゴルナー氷河は、290メートルも後退したという。グレンツ氷河とゴルナー氷河の地下20メートルで1982年来続けられている温度測定によれば、1982年から2000年までの18年間では、0.5度しか温度が上昇しなかったのに対し、2000年から2008年の8年間では1.2度上昇した。
スイスの氷河の消滅を嘆くのは、観光客だけではない。「氷河の存在は水理学的な水のサイクルにおいても重要だが、水の貯水という観点からも非常に大切だ。氷河はいわば貯水庫でそこから、暑く乾いた夏に水が流れ出すということは、スイスの貯水量を減らしているようなものだ」とバウダー氏は警告する。またスイスの氷河は、この国の全発電量の5割を占める水力発電のための貯水庫の役も果たしている。
アルプス氷河の消滅を防ぐことは、素晴らしいチャレンジにちがいない。しかし、「問題は、氷河の消滅を引き起こす直接の原因は気温の上昇だということは明らかだ。では気温の上昇を食い止めるにはどうしたらいいのか。これは、グローバルな問題なのだ」とバウダー氏は結論する。








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